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【2024年版】シンガポールの就労ビザのEmployment PassとS Passとは?

   シンガポール ブログ

 

今回はシンガポールの労働(就労)ビザである「Employment Pass」(通称:EP)と「S Pass」についてご紹介します。

 

毎年条件やルールなどが変わっているシンガポールの労働ビザですが、簡単に分かりやすく、必要な情報をまとめました。

 

「シンガポールの労働ビザについて知りたい!」という人から「ビザ取得に必要な最低給与額は?」という人まで、とにかく最新のシンガポールの労働ビザ事情について知りたい人向けの記事になります。

 

それではどうぞ!

 

シンガポールの労働(就労)ビザ

シンガポールは、ビジネスの自由度と革新性に置いて世界をリードしている!と世界的な評価を受けており、働く場所として魅力的であることは言うまでもありません。

 

現在のシンガポール内の労働力の40%近くが外国人労働者と学生で占められているというのが実情です。

 

優秀な外国人労働者を惹きつけるために、シンガポールの就労ビザは純粋に給与によって割り当てられ、他の国々と比べて非常に申請しやすくなっています。

 

現在シンガポールで外国人が取得できる就労ビザはこちらです。

 

参照:https://www.mom.gov.sg/passes-and-permits

 

Employment Pass(EP)

シンガポールのEPは、シンガポールでの就労を希望する外国人専門家のためのパスです。

 

一般的には、マネージャーやエグゼクティブなど、各業界のハイレベルな労働者用のビザとなっています。

 

このビザは1年または2年で、最長3年まで更新可能です。

 

世間的に評判の良い教育機関を卒業した若い申請者が好まれる傾向にあります。もちろん年配の方でも申請可能ですが、より高い給与とポジションが必要とされます。

 

<条件>

  • シンガポールで認可された雇用主(企業)から仕事のオファーがあること。
  • 管理職、経営幹部、または専門的な職務に就いていること。

 

上記の条件を満たしてるのと同時に、最も重要なのは、月収5,500ドル(約55万円)以上であることです。

 

この最低給与額は毎年上昇しており、今後も上昇することが予想されます。さらに、年齢が上がるにつれて、必要な最低給与額も上昇していきます。

 

日本人駐在員の方は99%こちらのビザを取得しています。

 

 

シンガポール留学を検討しているなら知っておくべき情報5つ!

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S Pass

Sパスは、技術者などのミドル(中級)レベルのスキルを持つ外国人労働者を対象としており、多くの人にとって非常に申請しやすいものです。

 

シンガポールはハイテク産業で成り立っていますが、その繁栄のためには建設労働者など、あらゆる種類の労働者が必要とされています。

 

こちらのビザは、雇用主または雇用エージェントに申請してもらう必要があります。

 

学位または卒業証書が必要ですが、場合によってはで技術証明書でもOKです。

 

Sパスを取得するためには、最低で月収3,500ドル(約35万円)以上が必要です。

 

EPのグレードを少し下げた就労ビザとなります。

 

企業の中でSパスの保持者の比率が決められており、2022年1月からはメーカー業界は全体の20%から18%に縮小しなければなりません。

 

 

これはつまり、外国人労働者ではなくシンガポール人を雇用しなさい!という国の意図であり、シンガポール人の雇用を守るために、外国人労働者の規制を強化しています。

 

サービス業の場合は全体の10%までとなっています。

 

 

2023年から導入される労働ビザ(EP)の新たなシステム「COMPASS」とは!

 

その他の就労ビザ

日本人がシンガポールで働くために取得する一般的なビザはEPかS Passですが、その他にも就労ビザが存在します。

 

Singapore Entrepreneur Pass

すでに自分のビジネスを持っていて、そのビジネスをシンガポールに移したいと考えている人は、シンガポール・アントレプレナー・パス(通称:起業家パス)を申請可能です。このビザは1年間有効で、最長2年まで更新可能です。

 

<条件>

  • シンガポールの会計・企業規制庁に登録していること。
  • 申請時に登録されている期間が6ヶ月未満であること。
  • 以下の基準のうち、少なくとも1つを満たしていること。
    • 政府が支援するインキュベータに所属していること。
    • A*STARまたは大学との共同研究者であること。
    • 成長実績があること。
    • 自分の分野で卓越した専門性を持っていること。
    • 豊富な経験、ネットワーク、起業実績があること。
    • 認められた知的財産の所有者であること。
    • ビジネス・エンジェルまたは政府公認のベンチャー・キャピタル・ファンドから資金を獲得したことがある。

 

また、最低でも5万ドルの資金があることを示す必要があります。

 

Singapore Personalised Employment Pass (PEP)

Personalised Employment Pass (PEP)は、卓越したトップクラスのエグゼクティブのための3年間のビザです。EPの上位版だと思って頂いて大丈夫です。

 

PEPには、シンガポールの登録企業に雇用されている限り、何度でも転職ができるというユニークなメリットがあります。

 

基本的にどのような分野でも仕事をすることができますが、歯科、医学、法律などの分野で働く場合は、選択した分野のシンガポールでの開業登録が必要です。

 

登録は一度だけで、期限が切れると更新はできません。また、直近の固定月給が18,000ドル以上であることを証明する必要があります。

 

すでにEmployment Passをお持ちの方は、月給が12,000ドルであることを証明するだけ大丈夫です。

 

以下の場合は対象外となります。

  • ジャーナリスト、編集者、副編集長、プロデューサーである場合。
  • シンガポールのスポンサーシップ・スキームによるEmployment Passを既に持っている方。
  • フリーランスで仕事をする予定の方。
  • 個人事業主、パートナー、または取締役がACRA登録企業の株主でもある場合。

 

シンガポールの就労ビザの現状

シンガポールのEPとS Passの保有者の数がここ2年で激減しています。

 

これはコロナの影響が大きく、たくさんの企業の業績が悪化したため、駐在員や現地で働く外国人が大量に母国に帰ったと思われます。

 

 

就労ビザの保有者が減ったからといって、最低給与額の規制が緩和されることは現時点ではありません。

 

この先も外国人労働者の数は減少すると予想されますが、シンガポールは外国人労働者なしでは人口が少なすぎて、経済が回らないので、今後シンガポール政府がどのような政策に打って出るのかが注目されます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

今回はシンガポールの就労ビザについてご紹介させて頂きました。

 

非常にシンプルな条件ですが、最低給与額がポイントになってきます。

 

なぜシンガポール人ではなくて、外国人を雇う必要があるのかという観点から見られるので、最低給与額をクリアしていても、シンガポール政府の判断で、ビザ申請が拒否される場合もあるのが現状です。

 

取得条件や給与水準は変動する可能性がありますので、最新の情報を確認することが重要です。

 

これらのビザを理解し、正確に取得することで、シンガポールでの働きやすい環境を築くことができるでしょう!

 

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