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シンガポールのメイドやヘルパーさんとは?費用や種類を解説!

   2023/02/03  シンガポール シンガポール生活 ブログ

 

日本では全くと言っていいほど馴染みがない、「メイド」という職業。

 

しかし、シンガポールでは、一般的に浸透しており、それほど費用も高額では無いため普通の日本人家庭でもメイドを雇うことができます。

 

シンガポールのお家にはメイド用の小さな部屋がついている住宅も多くあり、まさに「メイド文化」が社会に溶け込んでいるかが分かります。

 

住み込みのメイドさんや、指定した時間のみ訪問してくれる、パートタイムのメイドさんなど、様々な形で雇うことが可能です。

 

シンガポールでは、5世帯に1人のメイドが働いており、2021年の調査によると24.5万人のメイドが働いているという結果が出ています。

参考:https://dollarsandsense.sg/much-cost-hire-maid-singapore/

 

今回はそんなシンガポールのメイドさん・ヘルパーさん事情についてご紹介します!

 

なぜシンガポールにはメイドが多いのか

 

先ほどお伝えした通り、現在シンガポールでは約5世帯に1世帯がメイドを雇っており、家事全般や料理、高齢者や幼い子供、障害を持つ家族の世話などを手伝っています。

 

しかし、シンガポールには、なぜこれほどメイドが多いのでしょうか。

 

そこには、シンガポール特有の理由がありました。

 

外国人メイドの法律が整備されている

シンガポールでは、外国人メイドに関する法律がしっかりと整備されていますので、働く側も、利用する側も安心してサービスを依頼することができます。

 

中には、メイドが妊娠したり、問題を起こしたりすると雇用主に罰金が課されたり、税金を支払う義務が生じたり、様々なルールがあります。

 

費用が安い

シンガポールでは、メイドにかかる費用が比較的安いとされています。

 

年々費用は上がってきていますが、毎月$500(約4万円)から$1000(約8万円)ほどで住み込みメイドが雇えます。

 

雇用するメイドがどの国から来たかによって、メイドに支払う給料が異なる場合があります。

 

出典:https://dollarsandsense.sg/much-cost-hire-maid-singapore/

 

ほぼスキルや経験の無い若いメイドを雇用する場合、彼女らが必要最低限の給与を受け入れる可能性はありますが、大抵の場合は上の表より高い金額になるでしょう。

 

よくある給与交渉と同様に、雇用主とメイドの間で給与の交渉が行われます。

 

上記の数字は、いずれかの国のメイドを雇用する場合に必要な最低月給を示しているだけなので、ご了承ください。

 

特に、採用するメイドがシンガポールやその他の国での就労経験がある場合は、スキルや経験があるとみなされ、より多くの金額を支払う必要がある場合があります。

 

出産後から職場復帰の休みが4ヶ月

シンガポール人の女性は、出産後も仕事を続けることが多く、出産後の有給期間が約4ヶ月ほどあります。

 

実際に私の周りでも、4ヶ月したら職場復帰する女性が非常に多いです。

 

またシンガポールは、共働き世帯が多く、子どもの面倒や年老いた親の世話、家事などをメイドに頼っている家庭がとても多くあります。

 

逆を返せば、メイドなしでは回らないシンガポールの家庭がたくさんあるということです。

 

メイドにかかる費用の種類

 

先ほどご紹介した通り、住み込みのメイドは全て外国人です。

 

シンガポールで一番多いメイドは、フィリピン人です。なぜなら彼女らは最初から英語を話すことができるので、意思疎通でトラブルが無いからです。

 

その他インドネシア、ミャンマーなどから出稼ぎに来ている女性も多くいます。

 

彼女らの多くは、母国ではまともな仕事が得られない、または給料が安すぎるなどの理由から、富裕層が集まるシンガポールに出稼ぎに来ているのが現状です。

 

母国の家族のために仕送りをして、家計を支えていたり、兄弟や子供の学費を工面したりしているメイドが多く、自分の子どもを残して来ていることがほとんどです。

 

エージェントへの手数料

メイド達の多くは、エージェントに登録しています。

 

エージェントによって各家庭へ派遣されてるという名目で、エージェントによって手数料がかかり、その費用は異なります。

 

エージェントへのメイド斡旋費用

メイド斡旋費用として手数料とは別に、メイドの給料2ヶ月分をエージェントに支払うことがあります。

 

エージェントによって内容が変わってくるので、確認が必要です。

 

保険料

エージェントや保険のコースによってカバーされる内容や保険料は様々です。

 

メイドのケガや病気、損害賠償のために加入します。

 

メイド雇用のための講習費用

メイドを雇用に関する雇用主側のルールや責任、メイドの健康管理などについて雇用主が学習します。

 

$30から$40ドルほどで、実施施設に出向くか、オンラインで受講します。

 

メイドの給料

メイドの給料は、個人差がありますが、おおよそ月に600-800ドルほどが多いです。

 

「日本食を作ることができる」「赤ちゃんの世話をした経験が豊富」など、特技により変わる可能性があります。

 

やはり質の高いメイドは給料も高くなる傾向になります。

 

メイドを雇うための税金

2019年4月1日現在、シンガポールでのメイドを雇うための税金は月額300ドルです。

 

譲歩料金というある一定の資格を有する場合は、これが60ドルに引き下げられます。譲歩料金は、以下のような家族がいる家庭に適用されます。

  • 16歳以下の子供または孫がいる。
  • 67歳以上の高齢の家族。
  • 少なくとも1つの日常生活に手助けが必要な家族。

 

ただし、以下に該当する場合は、賦課金減免の対象外となります。

  • 子や孫が16歳になったとき。
  • 要介護者(幼い子供、高齢者、障害者の家族)が死亡した場合。
  • 要介護者が同居しなくなった場合。
  • 要介護者がシンガポール国民でなくなった場合。

 

費用の目安:60ドル(譲歩あり)または300ドル(譲歩なし)

 

メイドの食費・生活費

メイドの食費や生活に必要なものは雇用主が購入します。

 

家族と同じ内容の食事をする場合、別に食費を渡す必要はありませんが、別々の食事をする場合は、メイドの分の食費がかかります。

 

その他、シャンプーや最低限の寝具なども必要です。

 

現金を渡してしまうと、メイドによってはそれも母国へ仕送りしてしまい、栄養のある食事をしないことがあるので注意が必要です。

 

メイドの医療費や健康診断費用

万が一メイドが病気になったり、ケガをしたりするとその医療費は雇用主が支払います。

 

また、半年に1回は健康診断を受けさせる必要があります。

 

妊娠していないかどうかの検査も含まれており、もし妊娠していると母国へ強制送還になり、雇用主も監督責任を問われて罰金を支払わなければなりません。

 

航空券の費用

メイドをやめさせて母国へ返す場合や、メイド側の理由による強制送還の場合でも雇用主が帰国のための航空券の費用を支払わなければなりません。

 

 

以上、色々な名目で費用が発生します。

 

初期費用としていくら必要か、毎月、毎年必要なのはいくらなのかなどをきちんと確認しておく必要があります。

 

家庭によっては、クリスマスボーナスや年始のお年玉などを渡していることもありますが、これはメイドは家族同様という考えなので、渡す人がほとんどです。

 

また、自分たちが一時期帰国する場合、エージェントにメイドを預かってもらうときには、その滞在費が必要です。

 

もちろん、自宅を使っていいよと言う家族がいますが、トラブルを避けるためにも、違う場所で滞在してもらうことをおすすめします。

 

その他のメイド

 

家庭の状況に応じて、メイド・ヘルパーの種類を選ぶことができます。

 

パートタイムのメイド

1週間に2、3日、2〜3時間ほど掃除をしてほしいなどの仕事も頼めるパートタイムのメイドもいます。

 

この場合「ヘルパー」と呼ぶこともあります。

 

シンガポール人も多く働き、日本人を派遣する会社も少なからずあります。

 

少し手伝ってほしいけど、住み込みメイドは考えていないという方に最適です。

 

特に、単身赴任で来ている方で、部屋の掃除や洗濯をお願いしたい場合。さらに、日中のベビーシッターを頼みたい主婦の方などが主な利用者です。

 

日本人ヘルパーの派遣は少々割高になりますが、日本語が通じて日本文化も理解しているため気が楽かもしれません。

 

産後のヘルパー

産後に特化したヘルパーもシンガポールでは利用することができます。

 

多くは産後1ヶ月間、母親や赤ちゃんのことを手伝ってくれます。

 

契約によって食事や洗濯、買い物など家族のこと全てをやってくれることもあります。

 

また、朝から夕方までみっちりと来てくれたり、泊まり込みでお世話してくれたり、希望に合わせて派遣してくれます。

 

産後のヘルパーは、泊まり込みの場合はマレーシア人が多く、通いの場合はシンガポール人が多いようです。

 

シンガポールで出産して、日本からの手伝いもいない場合、産後ヘルパーを頼む人が非常に多いです。

 

トラブルなど

 

メイドがいることによって「時間の余裕ができた」「気持ちが楽になって子どもに関わることができた」など、いい面がたくさんあります。

 

しかし、メイドに物を盗られた、サボる、口ごたえするなど、他人が家庭に入るのでトラブルも多くあります。

 

雇用主は、貴重品は管理する、仕事の割り振りや管理をするなどの「心構え」が必要です。

 

日本人は、わかってるだろうと思ってしまったり、気を遣ってしまいがちですが、文化や習慣が違う人を雇うのですから、雇用関係をしっかりと意識したり、やってほしいやり方をきちんと教えたりすることは大事です。

 

いくら雇用主と言えど、人間対人間のかかわりですので、人権や思いやりということも非常に重要です。

 

まとめ

シンガポールでは、メイドを雇う環境が整っていて、非常に社会に馴染んでいる文化です。

 

手続きもエージェントを通せば、それほど複雑ではありません。

 

メイドに手伝ってもらって、時間をかけたいところに自分の時間を使えるのはとてもいいことです。

 

もちろん、相手のことを思いやりながら、良い関係を築けることが一番重要なポイントです。

 

以上、シンガポールのメイド文化についてご紹介しました!

 

私たちはシンガポール現地でシンガポール留学専門店を運営しています。シンガポール留学に少しでも興味がある方はぜひ一度気軽にご相談くださいね。

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