シンガポール人は何歳で結婚するのか?初婚年齢と実情とは?
20代は、おそらく多くの人の人生の中で最もエキサイティングであり、かつ恐ろしい時期であるでしょう。何でもできるような気がして、わくわくします。
恐ろしいのは、あなたの人生が正式にレールにハマることを世間から求められていること。
まさに「結婚」はその一つです。
何歳になったら結婚するのか?結婚できる経済的余裕はあるのか?子供はどうするのか?
そんなプレッシャーが急に現れるのが20代かもしれません。それはシンガポールではなおさらなのです。
今回はシンガポール人の結婚事情についてお届けします!
それではどうぞ!
シンガポールにおける結婚の主な統計データ
- 初婚年齢の中央値は、男性で30.4歳、女性で28.8歳。
- 新郎・新婦の年齢の中央値は、民族(中華系、マレー系、インド系など)の違いによって異なる。
- 夫婦間の年齢差は小さくなっており、2020年には42.1%が同い年か1歳違いの夫婦となり、2010年の35.4%から増加した。
- 初婚年齢の中央値も、学歴の違いによって異なる。
- 離婚時の年齢の中央値は、男性43.2歳、女性39.5歳である。
- 離婚した場合の婚姻期間の中央値は、2020年には10.4年である。
シンガポールで結婚する年齢の中央値とは?
※中央値とは、データを昇順もしくは降順に並べた上で真ん中の順位に位置する値のこと。
シンガポールでは、2010年以降、新郎・新婦の初婚年齢の中央値が上昇しているのが現状です。
男性の中央値は2010年から2020年にかけて30歳から30.4歳へ上昇。女性の中央値は、2010年から2020年にかけて27.7歳から28.8歳に上昇。
つまり、2020年時点のシンガポールの初婚年齢は男性は30.4歳、女性が27.7歳となっています。
日本では、男性の初婚年齢の中央値は28歳、女性は27歳でしたので、シンガポール人の方が遅い傾向にあります。
夫婦の年齢差は?
興味深いのは、夫婦の年齢差が年々小さくなっているということです。
2020年には、夫婦の42.1%が同い年か1歳差で、2010年から35.4%も増加しています。
2019年の日本の結婚調査では、妻が年上の夫婦が24.2%、夫妻が同年齢が21%、夫が年上の夫婦が、54.9%でした。
日本の場合だと、男性側が年上のケースが半分以上を占めるようです。
結婚時の学歴差は?
学歴で結婚相手が決まる?は本当でしょうか。
シンガポール統計局は、新婚夫婦の学歴についてもデータを集計し、発表しました。。
それによると、新郎新婦ともに大卒である結婚の割合は、2010年の31.3%から2020年には41.9%に上昇することが判明しました。また、新郎新婦ともに中等教育以下の資格を持つ割合は、2010年の18.1%から2020年には8.2%に減少している。
やはり、大卒同士の夫婦が一番多く、経済的にも結婚を見据えられるカップルが多いと考えられます。
シンガポールにおける離婚の主な理由は?
誰も離婚という結末を予想して結婚しないですよね。
しかし、時には様々な理由でうまくいかないこともあるかもしれません。
シンガポールでは、離婚年齢の中央値が過去10年間で上昇しており、女性では2010年の37.4歳から2020年の39.5歳、男性では2010年の41.0歳から2020年の43.2歳となっています。
シンガポール政府の調査によると、2020年の主な離婚理由は。理不尽な行動が1位で52.7%。別居・別居期間が3年以上が2位で44.3%でした。
シンガポールでは、日本のように簡単に離婚ができないということと、男性側の離婚後の経済的負担が大きいという、離婚に対する大きなプレッシャーも存在します。
結婚のための経済的な準備はできているか?
結婚することは、多くの人にとっての夢だと思います。
結婚には必ずしもお金がかかるとは限りませんが、実際に経済的に大きな節目となるのは、結婚後でしょう。
例えば、最初のBTOフラット(自分の家)を手に入れること、結婚式を挙げること、最初の子供を授かることなどがそうです。
一般的にシンガポールでは最初の子供が生まれるまでに、約4200万円が必要だと言われています。3000万円は不動産費用です。
経済的な衝突は結婚生活で最もよく見られる問題の一つであることを考えると、結婚前にパートナーとお金について話し合い、一緒に経済的な目標を設定することが重要です。
また、将来の配偶者がどのように金銭と向き合っているかを理解することは、将来起こりうる不和を解消することにもつながります。
このような経済的な節目を超えて、パートナー選びは常に「人生で最も大きな経済的な決断」として挙げられています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はシンガポール人の結婚事情についてご紹介しました。
初婚年齢は今後もじわじわと遅れていく可能性があります。
物価高に伴い、結婚は共働きが普遍化し、子供を持ちにくくなりつつあるのが現状です。
日本も結婚に対する若者の意識が変わりつつありますが、シンガポール人も非常に似ていると思います。
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